定年待てないオヤジの日記

こころはもう、定年後の自由生活を夢見てる、オヤジの生活日記です。

読書(三体)



昨日と変わり、今日は寒さが戻った天気になりました。
明日はまた、最高気温が20℃近くなるようで、どうなっている
のでしょう。




新聞記事で興味を持った、中国のSF作品の第1部(3部作)を
読み終えました。久し振りにSFを読みました。



2015年に世界最大のSF賞であるヒューゴー賞を、アジア圏で
初めて受賞した作品です。3部作は中国で2,100万部以上、
全世界で2,900万部以上の大ヒットとなり、オバマ前大統領の
愛読書としても紹介されたようです。
現代中国最大のヒット作で、中国は今、大SFブームらしいです。



中国のある女性科学者が、文革の時代に、地球外生物とコンタクトを
取るために、太陽に電波を向けると、電波が増幅され全宇宙に送信
されることに気づき、秘密裏に実行してしまいます。
その後、三体と呼ばれる恒星の平和主義者から、「応答するな!応答
するな!応答するな!征服される」という返信が返ってきますが、
地球に失望していた科学者は、人類世界に宇宙の彼方から、より高度
な文明を招き入れるという理想のために応答してしまいます。
三体からは、地球を征服するために、宇宙艦隊が送られて、450年後
に地球に達することになり、そして・・・・というのが大筋です。
三体の社会は、一昔前の中国社会の批判のようでもありますが、作者
は否定しています。
SFの内容については、たぶん実際の科学的な根拠からは、かけ離れて
いる(日本の作家なら嘘くさくなるので書かないかも)と思いますが、
発想はすごいと感じました。



同志、降臨派、救済派、権力闘争などの言葉が登場するので、中国作品
であると意識する一方、アメリカやヨーロッパもよく登場するので、
英語圏の賞を受賞したのもわかる気がします。
後半まで読んで、話の概略が理解できるまでは、よくわからない(本当か
どうかも)科学用語の羅列が続いたり、わかりずらい内容もあったりして、
読んでいて眠くなったりもしましたが、後半から俄然面白くなりました。


第2部も借りられたので、読んでみたいと思います。