読書(クララとお日さま:カズオ・イシグロ)
だいぶ前にリクエストしていたものが来て、先日読み終えました。
カズオ・イシグロの最新作で、今まで読んだ作品も面白かったので
リクエストしていました。
すごく面白いわけではなかったですが、考えさせられながら読んだ
作品でした。主人公のクララ(子供の親友になるために開発された
AIロボット)は、主人である子供ジュディ(あるいはその周りの人)
のためにと、身を犠牲にしても考えて行動します。それは人間では
とても難しい(感情に左右されるし、損得も考えるし・・・)こと
であると思われます。
そんなクララが読んでいて切なくもありますが、ジュディの回復と
いうクララの願いが叶う結末でよかったです。
「わたしを離さないで」を読んだ時ほどの衝撃はないものの、未来
を舞台としたとても繊細な小説でした。