定年待てないオヤジの日記

こころはもう、定年後の自由生活を夢見てる、オヤジの生活日記です。

音楽鑑賞(ジャズ)鑑賞とオミット先生



今日は曇り空で、朝から涼し気な天気となっています。




最近、オーディオで聴いたレコードです。




①アート・ペッパー(as)=アート・ペッパー・カルテット

1956年録音
ペッパーのアルトは、本当にアルトサックスを知り尽くした感じが
します。テナーと変わらないような感じがするアルト演奏ではなく、
軽やかなアドリブと哀愁が同居している魅力があります。
B面2曲目(べサメ・ムーチョ:ラテンの名曲)がいいです。この
レコードは中古を買ったものですが、きっと前の所有者はB面ばかり
聴いたのでしょう。B面はチリチリ音が少しします。40数年前の
レコードだと思います。



べサメ・ムーチョを聴いて中学校時代の社会科の先生を思い出しま
した。ユニークな先生でオミット(先生)と呼ばれてました。
オミットとは「バツ」という意味でした。
定年が近い年齢で、率直に言うと少しはげ気味で唇の厚い面白い顔
の先生でした。授業中に順番にランダムに全員に当てていきます。
正解すれば〇がもらえ、不正解や答えられないと、オミットと言わ
れ✖が閻魔帳につきます。テスト以上に成績に影響するといわれて
ました。たまに閻魔帳の成績発表があります。(だれだれは今何勝
何敗、だれだれは・・・と)
きっと授業中に退屈させない工夫だったと今は思います。博識の
先生で戦前に東大を出たらしいと言われおり、他の先生からも
一目置かれていた記憶があります。
授業中の雑学が面白く、べサメ・ムーチョとは、「もっとキスして」
という意味だと暑苦しく、思春期の中学生の前で、べ~サメ~、
べサメ・ム~チョとキスする格好で歌っていました。
順番に当てる以外の質問は雑学も多く、1964年の東京五輪の重量
挙げヘビー級金メダリスト名は?なんてのもあり、正解はソビエトの
ジャボジンスキーだといわれ、何回も唱和させられたりしましたが、
半世紀以上たってもいまだに覚えています。
質問に手をあげて回答し、正解だと◎がもらえ、失敗するとダブル
オミットといわれて✖✖になります。
いい先生で、当時就職する生徒が1,2名いましたが、ほとんどの
進学する生徒とは行動がわかれたりすることもあり、いろいろと
フォローしていた記憶があります。
懐かしい思い出です。




②レイ・ブライアント(p)=ヒアズ・レイ・ブライアント

1976年録音
70年代に古き良き時代のジャズが見直されたときのアルバムの
ようです。
A面3曲目(マンテガ)やB面の2,3,4曲目がいい感じの演奏
です。レイ・ブライアントは芥川賞ではなく、直木賞作家のような
印象がします。




まったくもって過ごしやすいですが、こうなるとあの暑苦しさ
を想い、毎年そうですが、寂しくもなります。