定年待てないオヤジの日記

こころはもう、定年後の自由生活を夢見てる、オヤジの生活日記です。

読書(一切なりゆき、赤い髪の女)



年末年始に読んだ本です。
一切なり行きは、文芸作品ではないですが、昨年の
年間ベストセラー第1位らしいのでアップしました。




一切なりゆき



話題になり、コンビニで少し立ち読みして面白かったので、
図書館にリクエストして(半年ほどかかりました)読みました。
基本的には、本人も言っていますが、中々むずかしい(特に
若いころ)要素もある人のようです。
考え方が明確で、物事にとらわれない潔さがあるので、読んでいて
納得・共感できます。(病気の影響もあると思います)
自分の考えにそって、生き抜いた感じがしました。



赤い髪の女



2006年にノーベル文学賞をとったトルコ人作家の最新作らしいです。
新聞の書評を読んでリクエストしました。
作品によって違いますが、一気に面白くなるまでが少し長かった気が
しました。話の中に、古代ギリシャ、ペルシャ、オスマントルコの
神話が、大きく取り上げられますが、やはりノーベル賞をとるには、
そのような教養部分が必要なのかなと思ったりもしました。
第2次大戦後のトルコの歴史にふれる作品であり、興味深かったです。
主人公が高校生時、井戸掘りの仕事を手伝った際、事故が起こり
恐怖に襲われて逃げてしまったこと、仕事をしていた時期にみた
劇団の主役である赤い髪の女と結ばれたことに端を発し、その後事業に
成功した30年後にまた現地に行くことになり、赤い髪の女とも
再会するもまた事件が起こってしまいます。
読み終わってみると、一息に読める面白さでしたが、純文学(というより)
でもありますが、エンタメ性も十分ある作品でした。