読書(歌集 滑走路:萩原慎一郎)とハンディ・ビール・サーバー
父の日ギフトで、ハンディ・ビール・サーバーをもらいました。
お店で飲む生ビールのような、クリーミーな泡がボタンひとつで
できあがり、美味しく飲める優れものです。
ビールにセッティングして、ボタンを押しながら注ぎます。
泡は3割ぐらいが、いいようですが、つい作りすぎました。
新聞の書評で興味を持ち、読んでみました。
私立中高一貫進学校でいじめにあい、また非正規雇用など、思うような人生を送れなかったものの、短歌に生きる希望を与えられ、賞ももらうようになり、念願の本書が、2017年に出版が決まったのに(2017年5月に
あとがきを書いています)、なぜ、2017年6月に32才で命を絶った
のかがわかりません。これからということで、希望が見えたと思いますが、
経済的なことだったのでしょうか。
心に響く歌集ですが、同世代の人は、より強烈に感じると思います。
今年の秋に、映画化され公開されるようです。
裏表紙に、代表的なものが載っています。
ほかに、響いた歌です。
・きみといる夏の時間は愛しくて仕事だということを忘れる
・自転車のペダル漕ぎつつ選択の連続である人生をゆけ
・箱詰めの社会の底で潰された蜜柑のごとき若者がいる
・東京大空襲走って生きた祖父がいてぼくのいのちがここにあるのだ
・靴ひもを結び直しているときに春の匂いが横を過ぎゆく
・没頭に至れるまでの道筋を歩むがためにまずは座りぬ
・日常のふとしたことを起点としぼくは考える葦となるのだ