定年待てないオヤジの日記

こころはもう、定年後の自由生活を夢見てる、オヤジの生活日記です。

読書(吉行淳之介集)



台風の影響か、今日は朝から湿気が多く、久し振りに
雨が降りました。



また、30年ほど前に買った本をやっと1冊読みました。






・原色の街
 終戦後の娼家での出来事が描かれています。つまらなくはなく
 読みましたが、ラストでの主人公の心中未遂などは解りづらい
 展開でした。


・砂の上の植物群
 主人公は港のタワー(横浜マリンタワーを思い浮かべます)
 で、女子高生と知り合い、そして、姉を誘惑してほしいと
 依頼されますが結局は姉と付き合うこととなります。
 これも官能的な作品です。特に主人公の心の動きが再々説明
 されますが、いま一つ腑に落ちませんでした。


・技巧的生活
 主人公は失恋(子どもを堕胎します)した痛手から、BAR
 (ホステスは個人的に売春することもある)に勤め始めます。
 従業員やお客との人間関係や自分の心の葛藤が描かれています。


・薔薇販売人
 薔薇の販売を装って、ある家庭に入り込む変わった設定の話
 です。


・治療
 喘息治療を受けている名医の歓心をひくために、めずらしい
 症状の友人の話をし、連れてくるよう要請され困ってしまう
 内容です。


・娼婦の家
 娼家で知り合った女性が、パトロンに勧められ何度も商売
 替えをするも、その都度結局は娼家に戻ってきてしまう話
 です。


・寝台の船
 男娼との話でした。


その他短編がいろいろありました。
猛暑のこの時期には、少し読みづらかったです。