定年待てないオヤジの日記

こころはもう、定年後の自由生活を夢見てる、オヤジの生活日記です。

NHKスペシャル




夜の散歩に行きましたが、空気が澄んでいるためか、今夜も月が
きれいに輝いていました。





今日、録画していたNHKスペシャルをみました。
大まかな内容は、コロナのワクチン開発で、遅れを取っていること
の現実と、日本の科学技術立国としての問題でした。


鹿児島大学では、コロナの有力な特効薬となりうるものを見つけて、
研究しているそうですが、人数はわずか3人で、そのうちの1名は
来年3月までの雇用契約で、生活のため薬剤師のアルバイトをして
いるそうです。アメリカは、複数の研究機関に数千億円規模の資金
援助をしているとのこと。


科学技術のバロメーターといえる論文数では、20数年前に2位
だったのに、今は16位ということで、もはや科学技術立国ではない
ということが現実のようです。よく言われるように、今のノーベル賞
の受賞は昔の研究成果だということです。
基本的にお金がないなかで、安定した運営資金を減らして、成果配分
のような資金提供となった結果、短期間の雇用契約となって、若い
研究者がどんどん減っているとのことです。近年は、短期間での成果
を期待して、再生医療とがん研究に資金を集中してきて、それ以外の
研究者は大変厳しいという問題もあるようです。


菅政権となってから、若手研究者の環境の改善を打ち出しましたが、
そんな中で、重要な論文数の世界順位で、東大が40位のところ、
沖縄科学技術院大学(OIST:オイストというようです)は9位で、
何とか10位以内に食い込んでいるとのことでした。海外の成功例を
参考に、安定的なサポートを行い、世界中から人材を集めて成功して
いるようです。このように、システムを変える必要があるようです。


教育・科学は国家100年の計であり、科学は何度も失敗すること
が必要で、じっくり研究できる環境がなければ、せっかくいいアイデア
があったり、意欲があっても、途中で辞めざるを得ないことになって
しまいますが、現在はそのような状況になっているようです。
科学技術立国を目指すのなら、研究者に敬意を払う世の中にしないと、
日本の未来はないということ、今後日本の役割は重要であることを、
改めて知らされました。