定年待てないオヤジの日記

こころはもう、定年後の自由生活を夢見てる、オヤジの生活日記です。

読書(三体Ⅱ 暗黒森林)



今日は、それほど寒くもなく穏やかな天気でした。




中国の大ヒットSF小説「三体」3部作の第2部を
読み終わりました。




未来の(約450年後)三体人との宇宙戦争に向け、人類は行動を起こします。
日本人女性脳科学者(ノーベル賞)や、宇宙艦隊に対する特攻攻撃の話なども
出てきたりします。

SFの内容だけでなく、会話の内容などが生き生きとしてきて、面白くなって
来ました。最初とは、別の作家が書いているような気にもなります。
話の中で、小説について語る場面もあり、「キャラクターの10分間の行動は、
キャラクターの10年分の経験が反映されている」そうでなければならないという
語りがあります。

あらすじです。

主な主人公たちは、終末決戦に向けて、冬眠することになります。
たぶんポイントは、人類の思考が筒抜けの状況のなかで、


・三体人は思考を直接表示する→‘だます’‘嘘をつく’ことが、基本的にできない
・顔と目を使って対話できないか(表情言語)


ということが、からんでくる気がします。



SF小説として、内容がすごいと感心しました。中国で大ベストセラーとのこと
ですが、SFだけでなく、現実世界でも大量の資金投入をして、やり方を問わずに
科学技術を推進する中国のバイタリティーというか、おそろしさを感じますし、
大衆の自国の科学技術発展に対する希望が伝わってくる気がします。


もちろん、中国社会がいいわけはないですが、国民の税金も使って研究をしながら、
国民を守るための軍事研究は一切しない(防衛面でも)などど宣言する、日本の
学術会議の現状が情けないです。何らかの変更はあると思いますが。