定年待てないオヤジの日記

こころはもう、定年後の自由生活を夢見てる、オヤジの生活日記です。

読書(なぜ女系天皇で日本が滅ぶのか)



今日は天気はいいものの、部屋の中にいると何となく肌寒さを
感じました。



リクエストしていた本を読み終わりました。
文芸書ではないですが、なかなか奥深い、むずかしい内容でもあり
載せてみました。





男系天皇とは、男子を排除する制度で、外から入れないということで
影響力をなくして安定した世にするとの主張です。
例えば、中国系、韓国系、米系などの天皇をみとめないということで
欧州などは認めてきたので、他国出身の王が生まれ政情が乱れてきた
ということです。女系を認めると、万世一系が崩れてやがては天皇制
廃止へつながるとのことです。


NHKの調査で、「女系天皇や女性天皇に賛成か」には70%以上が、
そして「女系天皇の意味を知っているか」にはたった6%が、「ある
程度知っている」でも35%しか知らないとのこと。
筆者は、質問の仕方を丁寧に変えるべきとの主張です。
「あなたは歴史上いない女系天皇を認めますか、それは皇統唯一の
ルールを変えることになります。しかも事実上、悠仁親王殿下廃嫡を
意味します。もし愛子様が、中国人や韓国人とご結婚されたら、
日本の天皇が中国系、あるいは韓国系になります。それが女系天皇
です。」と。


一般国民の疑問としては、男女同権なのに女性が天皇になれないのは
おかしい、そして男系はイメージ的に前近代的封建的とみられている
ということがあるようです。


官僚機構の問題としては、実は総理には宮内庁長官の任命権はなく、
事務担当官房副長官(事務方で、副だし、弱そうな感じも)が権力
を持っているとのこと。(官僚は、トップ以外は、名もわからない
ブラックボックスである)
閣議前日には必ず事務次官等会議(現・次官連絡会議)が開かれ、
そこで反対がなかった案件だけ閣議の議題とされるとのこと。
会議の存在自体が官僚支配を物語っており、それを束ねるのが、
事務担当官房副長官のようです。


共産党にもふれており、32万党員にツイッターとフェイスブック
などのSNSを始めさせていて、プロパガンダで世論操作(天皇制
廃止もその一つ)をしているとのこと。


その他にもいろいろな問題点が述べられていますが、筆者はまた
「女性の権利(天皇になる)を言うなら、ローマ法王で女性はいた
のか、ユダヤ教のラビに女性が1人でもいるのか。日本にだけいう
のは、日本に対する差別で、バチカンにも文句を言え。」と言って
います。



男系天皇の歴史は長い(世界一)ので、その価値を捨てることが
できるのか、現在の価値観の男女同権の価値よりも大きいのか
ということのような気がします。
はじめが男系だったからですが、女系から始まっていたら逆に
なるのだと思います。


私も完全に理解してませんが、女性天皇は認めて(かつてもいた)
女系天皇は認めない制度にはできないのでしょうか。


なかなかむずかしい問題ですが、そもそも今の制度で(男系の問題
だけでなく)皇室の方々は幸せなのかという疑問は何となく感じて
いました。