読書(女帝 小池百合子)
今日は、穏やかな晴天となりました。
午前中は、かみさんを病院まで送迎しました。
今日も、借りていた本を一冊読み終わりました。
著者の本は以前「原節子の真実」を読んで面白かったのを覚えています。
基本的には、批判的な内容で書かれています。いろいろな問題点の指摘
がありますが、嘘が多いということ、特に最も大きな嘘は、カイロ大学
卒業(首席卒業ということも)であり、今までに卒業証書や卒業証明書
もはっきり出したことがないということです。
ほんの少しの間、籍を置いたことがあるだけなのは、カイロ時代に小池
百合子と同居していた女性の話や資料から事実だと思われます。
その女性には日本に帰る際に、「あのね。私、日本に帰ったら本を書く
つもり。でもそこに早川さん(仮名)のことは書かない。ごめんね。
だって、バレちゃうからね」と言って別れたようです。
その物語をきっかけとして地位を築いてからは、カイロ大学には何度も
行き卒業という事実を作ったようです。
礼儀正しいお嬢さん(ただ芦屋出身といっても、父親の選挙での落選や
実家が破産したりで厳しかったようです)を装っていても、並外れた
上昇志向があり、人を値踏みして近づいているのがわかるといわれて
いたようです。
政治家になってからのことは、現代政治史的にとても興味深く読めまし
た。徹底した風見鶏で、権力者(細川、小沢、小泉、安倍等)にすりより、
そして袂を分かつ時の切り捨て方がすごいです。
著者の主張を頭から信用するわけではないものの、確かに今までの行動は
深い考えは感じられず、思い付きで行動してるようだし、自分でこうした
いという深い政策(信念)などは聞いたことがない気がします。
メディア出身(テレ東WBS初代キャスター)だけに、利用の仕方は天才的
(欲しがることを提供する)で、メディアも深くは追及して来なかった
ようです。日本のメディアの甘さを知っていて、大抵の嘘は見抜かれない
と知っているとのことです。著者はメディアが、この人の本質を見抜けて
いないことも問題だと述べています。
本の内容は批判的であるものの、表紙の写真は至極まともなものを使って
いると思いました。あくまで内容で勝負するということでしょうか。