またやっと40年程前に勢いで買ってしまった全集の1冊を読み終わりました。
(ふー・・)
とにかく、難しいというのでもありませんが、個人的には読みずらい、そして
わかりずらい作家でした。ずっと緊張感のある展開が続きますし、台詞は概ね
攻撃的です。
読むのに苦労はしますが(スラスラとは読めない)つまらなくはなく、印象は
深く残るかも知れません。
また備忘録も兼ねて書いてみます。
①兵士の報酬
面白くなるまでに時間がかかりました。(半分近く読む必要あり)
ストーリーは列車の中で重傷(顔も)の帰還兵(第一次大戦)に居合わせた
見ず知らずの男女が(男も帰還兵で、女は夫が戦死した)彼を故郷まで
送り届けて、その家族とともに世話をし、そして出征する前の許嫁も登場し
話は複雑になりますが、やがて重傷の帰還兵は亡くなります。
その後、男(ジョー)と女(マーガレット)は互いに好きだったものの別の
道を歩くことになります。
前にヘミングウェイの時にも書いたかも知れませんが、フォークナーはヘミ
ングウェイと同時代のアメリカの作家ですが、表現の仕方が比べると難しく
登場人物の考え・行動もシンプルではないと思います。
好みの問題だとは思いますが、ノーベル賞委員会は難しいフォークナーが
好みでヘミングウェイより先に文学賞を与えたのだと思います。
②響きと怒り
300頁ほどの作品を50頁ほど読むもわかりずらく(登場人物の説明は
なく、年齢や互いの関係もよくわからない)また注意を引くような展開も
なく、読み続けるのは苦痛と思い一旦は止めました。
作品の巻末には訳者の説明・相関図が載せられていて説明にはわかりずら
いので載せる旨書いてありました。こんな小説は初めてでした。
そして他の作品を読んだ後、最後に再度、続けて読んでみました。
コンプスンという一家の物語で、両親と4人兄弟(長男・長女・次男・三男)
と黒人の使用人達が登場します。三男は白痴(作品のまま)で黒人の使用人
(ディルシー、ラスター)が面倒をみています。
長男(クウェンティン)と長女(キャディ)は近親相姦の関係となり(後半
までハッキリとは書かれませんが)やがて長女の結婚後に長男は自殺します。
長女には子供(女の子・私生児)が生まれ実家に預けられますが、名前は
長男と同じクウェンティンと名付けられます。
やがて17才になりますが、実家を継いだ次男(ジェイスン)とは不仲で
(ジェイスンは白痴の弟や病弱の母親を見なければならずその生活に縛られ
ているという被害者意識がある)、諍いが絶えません。
ジェイスンはキャディがクウェンティンの養育費として送ってくるお金を
渡さずに自宅に隠してため込んでいますが、やがてクウェンティンは旅回り
の男と駈け落ちし、その際にそれまでの渡されなかったお金とそれとは別に
ジェイスンが貯めていたお金を一緒に持ち出してしまうという・・
ざっとこんな話です。後半はジェイスンが主人公となりますが、性格は結構
わるく描かれています。
ここまで書いて集中力がなくなってきたので、続きはまた書きます。