定年待てないオヤジの日記

こころはもう、定年後の自由生活を夢見てる、オヤジの生活日記です。

読書(源氏物語 中:角田光代訳、贖罪)


源氏物語の現代語訳:中巻がでたので、さっそくリクエストしました。


前半は、やはり宮廷の恋物語が中心ですが、光君も壮年になり以前のように
完璧ではなくなってきます。
新しく妻に迎えた(すでに4~5人妻がいます)、女三の宮に浮気されて
しまったり、その子供を自分の子供としたりと、上巻で自らが行ったこと
の逆の立場になったりして、人間くさくなった感じがします。
そして、長年連れ添った紫の上(その時点では正妻といえる立場です)が
なくなり、さすがの光君も気力が衰え、書かれてはいませんが、
最期の時を迎えます。
時代背景をかえれば、現代にも通用する内容でおもしろく、千年くらい前に
書かれたことに改めて驚きます。

登場人物が多く、関係が覚えきれないところもありますが、細目に
関係図の記載があり助かりました。



新聞の書評をみて読んでみました。

殺人事件に遭遇した少女4人が、その後4人ともそれぞれ相手が死亡する
事件にかかわってくるという点で、確率的な疑問が少しわきますが、
4人それぞれ個性がしっかりしていて、一気に読める面白い作品でした。


アメリカのエドガ―賞にもノミネートされたことがあるとのことです。