読書(帰郷、津波の霊たち)
今日は、夜の散歩で、まんまるの月がきれいでした。
この2冊は新聞の書評をみて、図書館にリクエストして読みました。
どちらも重い内容でした。
①帰郷
戦争を題材とした6つの作品が収録されています。
本の題名にもなっている「帰郷」は、
出征し苦労して帰国したが、ふるさとの駅で仲の良かった親戚から、
おまえは死んだと国から言われ、妻は弟と再婚したのでこのまま
戻らないでくれと言われ、いくらかのお金をにぎらされ、
今東京の新宿にいるという話を、新宿の安宿で同じく戦争で苦労した
商売女性と語らい、これから二人で生きていくのかなという話でした。
裏表紙に書かれた作者の気持ちが、どの作品からも
つたわってきました。
②津波の霊たち
先日、二審の高裁判決を新聞で読みました。
冷静に事実を述べながらも、実態に迫っていく作品でした。
震災時に、学校にいた小学生で亡くなった方は75名で、
そのうち大川小学校が74名という事実を、あらためて認識
したことは衝撃でした。